実体験を取り入れた独自のカリキュラム

教室について

プログラムの特長

  • 生きた自然から学ぶ
  • 身体でかたちを学ぶ
  • なったつもりで知るナラティブアプローチ
  • ミクロコスモスの表現

主 宰

デジタル化やAlによる学習サポートが進む今、
子どもたちには、自分で感じる力・考えるカ・創り出す力
より必要になるのではないでしょうか

例えばレッジョ・エミリアの実践では、出来事の中で、子どもたちが問いを重ねながら次々と関係性を発見することが「学び」の姿勢であると考えます。発見は子どもたちの喜びとなり、新たな挑戦への意欲となります。

またシュタイナー敦育の幼少期の実践では、自然環境における様々な形態体験が、
身体イメージを介して、描画表現になります。感じ方の違いが個性となり、独自の表現が創り出されます。

かるがも教室ではこれらの敦肯哲学を指針として、
様々な実体験を取り入れた独自のプログラムを実践しています。
「見て」「触って」「表現する」力を養い、
子どもの個性と創造性を育てます。

生きた自然から学ぶ

虹のテーマでは、巨大シャボン玉やポリバルーン、
水晶への投光などを体験して、虹と同じ光色を探します。

虹色の光を手のひらに受けて「夕焼けも虹と同じ光の色」と気づくと、夕焼けやオーロラなど自然現象に興味を広げることができます。その後、にじみ絵やパステルで虹の光を表現しました。
このような体験的アプローチによって、色彩や自然環境への興味を育てます。

餌をやったり、手に乗せたり、育てたり、
たくさんの身近な生き物に親しみます。

どういう性格でどこに住んでいるかなど、
生態を知ると表現の内容が広がります。

◆ 満月の夜
「カブトムシとクワガタムシが月夜に、木の上で出会った。
どちらも強いから、ケンカしないで一緒にお月見している」

カブトムシとクワガタムシが大好きで飼っている年長男児が描きました。
◆ コオロギを狙ってジャンプ
「カエルがコオロギをみつけて飛びついたけど、空振りした」
ケースの中でカエルがコオロギを食べる様子を見た後で年長女児が描きました。
◆ きのこはぎゅうぎゅう
「きのこの家族はぎゅうぎゅう、小さい子がつぶれそう」
育てたきのこを採って割った後で年中女児が描きました。

身体でかたちを学ぶ

幾何学のかたちは、
身体イメージによって身に着けることができます。

シュタイナーやレッジョ・エミリアの実践でも、
体操や地表のかたちをたどり走るなど、
身体的・空間的に図解を理解するための様々な試みが行われています。

かるがも教室では、
回りながら描いて図形の特徴を知る描画、
囲んで図形を立体的に理解する砂場ワーク、
空間の内と外を知るための段ボールワーク、
空間的な立体構成(高速道路)などで、
幾何学的な身体イメージを育てます。

なったつもりで知るナラティブアプローチ

生き物や植物に「なったつもり」で視点を重ねると、違った見方が生まれます。「それはなぜ?」という思いが、好奇心を育てます。

例えば 「地面の下で育つ里芋」は「地面の下のお家は安全」に、
「ひなたの石に集まるダンゴムシ」は「石とひなたぼっこが大好き」に、
「綿毛と一緒に飛ぶ雌花」は「お友達を探しに飛び出す」など、
なったつもりでみると、意図が生まれ、理解が深まります。

「なったつもり」でみると、
カニは「虹をみるために砂から出てきた」のであり、
小さなバッタはグループの中で緊張して一番小さく描かれます。
ナラティブとは語り手の視点や感情・体験が織り込まれた「語り方」をさします。かるがも教室では「なったつもり」で自分語り(ナラティブ)し、自分の感じた事・考えたことをアート表現していきます。

ミクロコスモスの表現

かるがも教室では、「ごっこ遊び」の感覚を生かしたまま制作することで、豊かで独創的な表現力を育てます。

◆ いちごのたんじょうかい
イチゴの鉢植えには、まだ緑やピンクのイチゴもあります。年中女児はイチゴを家族に見立てて、誕生日会の様子を作りました。イチゴを動かしてケーキづくりやろうそくを吹き消して遊びました。
◆ 豆マンの基地
そら豆の課題で年長男児は、鳥から豆を守る基地を作りました。基地はいつもはホテルです。豆マンは望遠鏡で鳥をみつけ、豆鉄砲で鳥をやっつけます。
◆ もりのけいさつ・もりのけいさつのお話
大きな樹の課題で小1女児は、リスや小鳥、幼虫たちのマンションを作りました。子犬のおまわりさんを作って、生き物たちを守るための森の警察も作りました。牢屋もパトカーもあります。

そもそも子どもたちのイメージには、ことばも同居しています。作ったものを辿りながら、動かしながら、ことばにしていくので、お話作りはスムーズに楽しく進みます。

こどもビオトープ風景

砂場風景

主宰・指導責任者
志村裕子(1993年より、かるがも教室主宰)
東京藝術大学美術学部及び大学院美術教育専攻修士修了、大妻女子大学大学院児童学専攻修士修了、
白百合女子大学大学院児童文学専攻博士課程単位取得満期退学
◆本
『孫の心をわしづかみにする遊び77』
PHP研究所、2011年(2022年 第1版第6刷)
PHP institute, Inc. 2016年1月20日ベトナム版刊行
PHP institute, Inc. 2019年2月15日タイ版刊行
「子どもの“創意工夫”を育てる遊び」『PHPのびのび子育て』2017年7月
◆論文
「子どもの絵に描かれた太陽はなぜ笑うか」『美術教育研究16』東京芸術大学美術教育研究会、2011年
「子どもの描く絵を物語として読み解くための試論」『保育学研究48-1』日本保育学会、2010年
(その他、論文多数)
お話の指導
須田希美子
小澤昔ばなし大学再話者協会指導員
◆本
がたろ(須田希美子・志村裕子他)再話・小澤俊夫監修
「がたろとおがら」「かえる息子」
『子どもに送る昔話13桃もぎ兄妹』小澤昔ばなし研究所、2012年