プログラムの特徴

表現方法の統合

どの年齢でも、一つの題材を「描く」「つくる(立体)」両面から表現します。そして幼稚園及び前年少クラスでは、「ごっこ遊び」「お話しつくり」するように作品世界を関係づけ、意味づけていきます。さらに小学生クラスではアートワークに加えて、作品世界の出来事を、発見ノートや絵日記、新聞や研究報告、物語や脚本など様々なかたちに「書く(文章化)」していきます。

「大工さんと煙突の家」「(課題)こわれたふるい煙突があったら」小1男児
海辺でケガをしていたラッコの赤ちゃんを、大工のおじさんが助けます。箱車を作って運んでいくと、迷子の子犬も付いてきました。森に来たら、誰も住んでいない煙突を見つけました。おじさんは頑張って煙突を直しました。みんなで楽しく暮らしていたら、ある日ドラゴンが…(続く)
まず紙や粘土で自由に立体制作、次にお話を書きながら、必要なものを制作していきます。人形や道具を動かしながらお話の展開を考えて書き、足りないものをまた制作し、お話がどんどん深まります。楽しみながら、文章を書くことができます。

「どんぐり新聞」「(課題)動物新聞社」小3女児
編集長はリス、原っぱ取材はテントウムシ、水中取材はめだか。どんぐり新聞社は切株の中にあります。徹夜するから、食べ物や寝るところをつくりました。読者からのハガキやポストもあります。本や写真、犯人や迷子のビラも貼りました。文章を書く前に、すでに、書く内容は出来上がっています!
まず編集長と編集者を決めて粘土でつくり、次に新聞社をつくります。取材に必要なカメラやミニ鉛筆など道具もつくり、事件を考えます。
編集者のそれぞれ違う立場を使って、多視点からとらえた記事を書くことができます。

「いろ・かたち・動き」 のフィジカルトレーニング

様々な画材による混色、身体的な図形理解、浮力や重力を試す工作など、楽しく探索しながら色彩感覚や空間感覚を身につけていきます。

「虹の森へ走って行くウサギ」「(課題)染料による滲み絵のコラージュ」年長女児
向こうの森に虹ができたので、住んでいる森からぴょんぴょん急いで見に行くところ。
和紙に染料を自由に滲ませて、コラージュし、短いお話のある絵をつくりました。絵の具と違う、鮮やかな日本の色(凧絵の具)を経験します。

「床にかたちを描こう」年少~年長
体を軸にして、様々な図形を描きます。図形を身体的に理解すると、様々な図形が机上でも簡単に描けるようになります。

体験的なイメージを蓄える

身近な生きものや植物との触れあい、シャボン玉液の調合、料理や染めものなどの実体験から、発想の着眼点をみつけていきます。

「バッタの家族」年長女児
夜、バッタの家族は草の屋根の下の家にいるから、雨が降っても安全です。食べものやお水もあるし、煙突あるから暖かいです。

「川の中の事件」小2男児
突然、鳥が襲ってきた。川で1番ケンカが強いザリガニは片腕を取られてしまった。大きな魚や2番目に強いザリガニ、カエルたちがやってきて、皆で鳥に立ち向かう。水に引っ張り込んだらいい。カニは鋏あるけど、弱虫だから驚いて逃げたり隠れたりしている。

お話会と 「耳から聴くお話」 の重要性

「お話会&作品発表会」を年1回市民ホールで、「お話会」を年に数回教室で行います。お話会では、専門家が語る「耳から聴くお話」と、子どもの脚本・演出による指人形劇を上演します。
「耳から聴くお話」によって、文脈や段落、筋書きのピークや落ちなど、日本語に固有の文章のかたちが、聴き手の心に根づきます。「聴く」繰り返しによってしか育たたない、大切なことばの受け皿です。この受け皿は、作文を書く時や本の内容を読み取るための大切な基盤となります。

「クリスマスお話会」
かるがも教室のお話会では、お話を耳から聴くだけではなく、子ども自らが読んだり、人形を操ったりして、お話のプロットや展開、「間」を体験していきます。

「(課題)そらまめマンの冒険」 「そらまめハウス」年長男児
「そらまめ飛行機」年長男児
「そらまめのシンデレラ馬車」年長女児
「そらまめハウス」には敵のハトを見張る双眼鏡、庭にはカーテン(ハトに見つからないように)と椅子、サヤの船に乗って出かけます。別のそらまめマンは「そらまめ飛行機」に乗って、怪我したサメを助けに行きます。救急箱も作りました。そらまめの女の子は「そらまめのシンデレラ馬車」にのるとお姫さまになります。そして畑の道をパーティに行きます。
そらまめをサヤから取り出した後、そらまめマンを作って自由に紙制作しました。必要な小道具やセットが細やかに作られ、それぞれの大活躍が生き生きと表現されています。